2010/11/11
2010/10/28
「断崖のふたり」NANGA PARBAT
第23回東京国際映画祭で上映されたNANGA PARBAT「断崖のふたり」を観に行って来ました
もちろん原作はメスナーのNANGA PARBAT〜The Naked Mountain〜ですが、これが驚くほど細部に渡ってよーく再現されています!!!最近は「運命を分けたザイル」や「アイガー北壁」など精度の高い映画がリリースされていますが、こちらは個人的にはかなりの作品に仕上がっていると言えるでしょう
ナンガパルバット登攀史とメスナー関連の著書(おすすめは「ナンガパルバット単独行」「ビヨンドリスク」「ラインホルトメスナー自伝」)の数々を読んでから観れば尚更いいですねぇぇぇ
こちらはご存知Steve HouseとVince Andersonのピオレドール受賞登攀!その後、パタゴニアのスライドショーで来日していたSteveの通訳をやらせて頂いたんですが、キャンプで嬉しそうにメスナーさんと写真を撮っているスライドがあり、微笑ましかったですね
コチラはJones SnowboardsのポーランドのライダーのMarcin Jaskółkaという方ですが、ナンガパルバットでスノーボード初滑降(6200m〜4600m)をして、Death Couloirと名付けたそうです、、、そしてこの滑降をK2で亡くなったFredrik Ericssonに捧げると言っています(記録的にはなかなか評価しづらいんですが、モチベーションはいいですよねぇ)
2010/10/27
Mt St. Elias
こちらのショッキングなムービーは「Mt St.Elias」というオーストリアのムービーですが、まあかなり痺れます
さらにこちらの作品がかなりコントロヴァーシャルなんです
St. Elias(5488m)は言わずと知れたアラスカとユーコンのボーダーに位置する脅威的に悪名高き山!台風並みのブリザードがノーマルというその悪さゆえに人々をはねのけてきました
スキーマウンテニアたちを虜にするその大義名分は「Longest Ski Descent Ever」つまりこういう事ですが、、、山頂から海抜ゼロまで滑り込むというもの、、、
このムービーはRed Bullの協賛で、まあ何と言うか彼らのマーケティングが悪かったのか、誤解が誤解を呼びついに炎上してしまった、、、という結果に
まず、ファーストディセントではなかった事、次に2002年にこの山で亡くなった勇敢なスキーマウンテニア(Aaron MartinとReid Sanders)を中傷するような作りなどがアメリカ人スキーマウンテニアたちの逆鱗に触れてしまったようです
Lorne Glick、Andy WardとJames Brackenがファーストディセントしたのが2000年5月でこちらは北米スキーマウンテニアリング史上今世紀最大の成果と言われていましたが、あたかもこちらがファーストだというような作りになっているそうです
まあ、何はともあれ全てすごい記録ではありますので、やり方次第ってことですね、、、最後に神様、仏様、メスナー様の格言をひとつ皆で考えましょう!
MURDERING THE IMPOSSIBLE
2010/10/22
Deeper Review
まあ、このムービーはTGRの大作であると共に、「LINES」以来のビッグマウンテンスノーボードシーン(これだけの範疇ではありませんが、、、)において重要なマスターピースである事は言うまでもありません
この「Deeper」に共鳴したレジェンドなスキーアルピニストがいらっしゃいます!そう、ワサッチの重鎮Andrew McLeanです!!!
いろいろな想いを共有できたので、彼の「Deeper」に対するレビューを紹介しましょう!
まず、シーズンベストのスキームービーのひとつであり、スキーヤーが登場してない事を認知した上で、Andrewはスキーマウンテニアリングの発展には地元でコツコツ学んだスキルを世界中のデッカい所、悪〜い所、そしてリモートにアプライするのが常であるはずなのに、技術やギアが進化してもサイドカントリーやスラックカントリーばかりがフォーカスされるのは可笑しいよなぁぁぁぁと嘆いています!!!う〜ん、その通り!!!
フィルムの中でかつて恐れられてたAKの様々なラインはもはや冒険的な要素は皆無で、ゲレンデで滑っている感覚なんだろうなと仰っています!う〜ん、確かに!!!
「Deeper」の中ではさらに高みへ、いわゆるJeremyの言うdeeper, steeper, further, higher、、、を志す事がスポーツそのもののプログレッションで、それはマシンでは入りきれない、つまり自らの脚でのみ到達できる領域なのんだよと!う〜ん、激しく同意!
そりゃあ、ありきたりのパウダーシーン(Powder Pornという表現を使っています)もあるけど、ほとんどがシリアスなマウンテニアリングで、Jeremyの極限での「う〜ん、大丈夫かなぁぁぁ?!」という台詞こそがスキー(スノーボード)マウンテニアリングの醍醐味で、それがエクスペディションのスピリットだと仰っています!よーく分かってらっしゃるねぇ!
数日間に及ぶストームの後、ついにクリアになってスパインを拝んだクルーたちが言い放った「お〜、これぞドリーム」に対しても、これぞど真ん中!と心から感動しています
“The Blizzard of Ahhs”に匹敵する作品だとも言っております!!!
また、最後にAndrewはあいつらヘルメットも被ってねえのか、、、と半ば脱帽と呆れはてたようなコメントを残しております(笑)
Andrewをも唸らせた「Deeper」は本編もいいですけど、Deeper Unpluggedも痺れますよ〜〜〜
最後に、「Deeper」の日本語字幕の出来は???今度はおれにやらせてくれ〜
2010/10/19
峨峨たる巌
6月以来の妙義山に行って参りました!今回のゲストは岩稜歩きにと〜っても興味のあるご婦人でございます〜〜〜
妙義山は言わずと知れた奇岩群の山岳美で有名な山ですね!!!とくに表妙義縦走は長〜いコースで滑落事故が多く危険な山とされていますね(クサリ、ハシゴ無くせばトライする登山者も少ないのでは???=どこも同じか!)
初日は裏妙義丁須の頭、2日目は表妙義の白雲山、3日目は鷹戻しをメインイベントに岩稜歩きの基礎を学んでいただこうというプランでした
岩ばかりではありません、こんな癒しのお花も咲いておりますよぉぉぉ
いやあそれにしても良く歩いた3日間でしたねっ!また行きましょうね!ちなみに、今週末もまたまた妙義にいま〜す
群馬県の民謡に「妙義山」という唄があります、、、うーんいい響きだぁぁぁ
1、峨峨たる巌 連なりて 虚空に峙つ 妙義山
夏来て聞けば 時鳥 麓の若葉の 影に鳴く
2、石問高く 白雲の 絶間に開くる 妙義山
冬来て見れば 降る雪に 巌も枯れ木も 花ぞ咲く
2010/10/12
御在所藤内壁前尾根
鈴鹿国定公園に聳える1212mの御在所岳は日本二百名山であるとともに花の百名山でもありますが、みどころは何と言っても、太古に堆積した花崗岩が浸食により山肌に現れ巨岩・奇岩を擁した山容じゃないでしょうか
今回のオブジェクティブである藤内壁前尾根はP7からP2まで連なる岩峰に、クラック、チムニー、フェイス、カンテなどが難易を取り混ぜ揃っている楽園なのですねぇぇぇ
2008年秋の土石流により崩壊していた藤内小屋ですが、小屋をこよなく愛する地元のボランティアの皆さん達の多大な協力の下、今年の春より営業小屋として再開しています
右は新しいログハウス風の客室でちょーキレイです
そして仮設の露天風呂から見る夜景はミリオンダラーであることは言うまでもありませんね
そして快晴の体育の日、北谷本流から正面に本日取り付く藤内壁前尾根の姿が、、、
五合目の分岐には分かりやす過ぎる標識が、、、そして藤内沢へ入ると正面に一の壁と中尾根バットレスがど〜んと現れ、テスト岩の右へ進路を取り前尾根取り付きへ
スタートのP7はかぶり気味のクラックをハンドジャムを使って登りま〜す、、、快適!
P6は狭〜いチムニーを通っていくんですが、フリクション効いて楽しいし、快適!
P5は北谷側の凹角を通り、ピークから見る景色は伊勢湾の絶景!!!そして美しい花崗岩のルートたち! う〜ん、快適!
P4は北谷側より藤内沢側のクラックとフェイスが面白いかもしれませんね、、、そしてP3の右の細かいクラック沿いが快適に楽しめます
そしてP2の櫓(やぐら)へ、、、普段は快適なクラックなはずですが、前日までの降雨により中は結構濡れていまして、思ったより悪かったですね(なお、巻き道あります)
P2を過ぎるとP1を通り、裏道登山道(一般登山道)に出て、御在所岳の頂上まではすぐ
頂上は広くスキー場になっており、くつろぎの空間でしたねぇぇぇ、、、思わず寝そべっちゃいました
帰りに兎の耳と呼ばれる岩場で遊んで、湯の山温泉で癒されてから帰路へ、うーん快適すぎましたねぇ
藤内小屋の皆様、ありがとうございました〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜、もうすぐ紅葉かなぁ
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