2010/09/29

槍ヶ岳 北鎌尾根

牛首展望台からの夕焼け

今回は中房温泉から入山し、貧乏沢を下り槍ヶ岳北鎌尾根を縦走する予定でしたが、大天井ヒュッテにて天気図を吟味して残念ながら敗退決定(☟霜柱と降雪)



北鎌を断念した後、東鎌〜槍ヶ岳〜西鎌〜双六〜新穂高温泉を縦走して、平湯温泉で疲れを癒し帰京しました(トロけ〜るA5の飛騨牛ごちそうさまでしたぁぁぁぁ)





そこで去年行った北鎌のご紹介をしま〜す


大天井ヒュッテから西岳へ向かう途中、さりげな〜く貧乏沢入り口の標識が隠れていて、悪〜い沢(水量が少ない事から貧乏沢と言うそうな)を一生懸命下ると、天上沢に出ます


北鎌沢へ入り、二俣を右俣へ上がると北鎌のコルで、ここから天国の稜線歩きが始まります


 天狗の腰掛けを越え、悠然と聳え立つかっちょええ〜独標へ向いますが、それにしてもお隣の硫黄尾根は薄気味悪いすなぁぁっ


独標はトラバースするか頂上を踏むかのオプションがあります!(直登が一番ええすね)そして、槍を眺めつつ立ちはだかる小ピークたちを踏み(または巻き)、いよいよ迫り来る槍ヶ岳の勇姿にお客様の涙腺も緩んできます




そして励ましのレリーフが、、、


直下のチムニーを登れば念願の槍の穂先でございます!!!おめでとうございまぁぁす


最後に、北鎌といえば1936年1月には「孤高の人」加藤文太郎が、1949年1月には松濤明が遭難したことで永遠に語り継がれるのですが、特に26歳の若さで命を落とした松濤の最後の手記(1月6日)は心を抉るような迫力があります、、、

 
1月6日 フーセツ全身凍ツテ チカラナシ

何トカ湯俣迄ト思ウモ 有元ヲ捨テルニシノビズ死ヲ決ス

オ母サン アナタノヤサシサニ タダカンシャ 

ヒトアシ先ニオトウサンノ所ヘ行キマス (略)

今14時 中々死ネナイ ヨウヤク腰マデ硬直ガキタ

全身フルエ ソロソロ クルシ ヒグレト共ニ凡テオワラン

サイゴマデ タタカウモイノチ 友ノソバニ

ステルモイノチ 共ニイク(略)

我々ガ死ンデ 死ガイハ水ニトケ ヤガテ海ニ入リ 

魚ヲ肥ヤシ又人ノ身体ヲ作ル 

個人ハ 仮ノ姿 グルグル マワル


マツナミ

2010/09/24

赤木沢遡行と高天原温泉


今回は当初歴史の深〜い黒部の東沢を釣りをしながら遡行して幕営をゆ〜っくり楽しみ、乗越からは高天原温泉で疲れを癒し、帰路に赤木沢経由で折立に抜けるといったものでした


しかーし、大停滞する秋雨前線さんのおかげで入山時から土砂降りの豪雨!いやぁ、月初の台風通過後から山の天気は完全に秋モード!参りました、、、そして、奥黒部ヒュッテに行く手前の平ノ小屋でこの先数日間の天気予報を知り湖を渡らず五色へ(涙)


その昔富山城主佐々成政厳冬期に徳川家康に援軍を求めるため、ザラ峠を超えた後通ったとされる由緒ある道です、、、これも凄いがその後の針ノ木峠越えも凄い!


五色ヶ原から薬師岳までの縦走路はとてーもいい感じなんですが、今回は秋雨豪雨で寒いのなんの!!!うーん、低体温症まっしぐら


悪天の時はライチョウさんに癒されましょう!ここは北薬師岳手前のガレ場で、視界が無く「薬師まだぁぁぁぁぁぁ〜」って心の中で叫んで歩いている時に遭遇した癒しの家族です


しかし、薬師岳に到着すると晴れ間が、、、お〜神よ!ありがとう!薬師峠のテン場へ急いで降りて乾杯じゃぁぁ


次の日は休養も兼ねて高天原温泉へ、、、途中新しくなった雲ノ平山荘を見学!うぉー見違えるようになりましたねぇぇぇ


すっかり温泉で癒され、次の日はB沢出合からいよいよ黒部川へ、、、水は冷たいけどここ数日間で間違いなく一番良い天気!!!


薬師沢小屋を超えて赤木沢出合まで黒部の美渓を楽しみます


う〜ん、美しすぎるぅ、、、赤木沢出合、真夏だったら魚になってしまいます


出合から先はご存知の通り、世界に誇れる日本の美渓!ナメ滝と小滝の連続で冷〜たい水ながら癒しの遡行が始まります





そして最後の大物、大滝です!う〜ん、これは高巻くしかないなぁぁぁx、、、残念!


癒しの遡行も中俣乗越へ上がりフィニッシュ!いやあ最高ですねぇ



そして次はココ☟で〜す