2011/02/24

Scarpa Alien

Scarpa Alien

こちらのScarpa AlienはF1 Carbonを進化させた姿は、ま、まさにエイリアン!ですが、ただ今山岳スキーレースの取材でイタリアに行っている友人カメラマンの杉村航氏からいろいろ画像が届いたので紹介します
Scarpa F1 Carbon


このAlienはF1 Carbon同様カーボンやケブラーコード使ったりしてますが、なんとBOAシステムを導入するという斬新さ!価格は$1,600とお値打ち!?

Scarpaの工場見学に出かけたWildsnowチームのレポはこちら(面白いですよ〜)

来期はDynafit Dy.N.A. Evoとともにヨーロッパ山岳スキーレースの主軸になるのでしょうか?ちなみにこちらのDy.N.A.は高峰登山のアタックだけに使用された事もあるらしい、、、さすがDynafitチーム!寒かろうにぃぃい
 Dy.N.A.Evo

それにしてもヨーロッパの山岳スキーレースのポピュラーぶりは凄いですよね、、、あの標高で普通にみんなやってるし、、、だから強いんでしょ!しかもバインディングもブーツも数えきれないくらいの種類あるし、みんな改造してるし(笑)


CRISPI Enigma

セレブなスノーボーダーの皆さん!春山専用に一足いかが???


2011/02/18

Bindings バインディング

Spark R&D Blaze

スプリットボードのバインディングは今やチョイスが沢山ありますが、ソフトブーツユーザーに市民権を得ているのはSparkでしょう☞詳しくはコチラ
上左)FUSE 上右)new Burner (2011) 下)IgnitionⅡ

今はKarakoramやAtomicシステムがありますが(昔はBurtonも)、現在でもVoileの独占市場だったインターフェイスが一般的です

 左)Atomic 右)Burton old interface(ヘビー級チャンプ!!!)

昔はVoileのプレートに通常のストラップバインディングを載っけてましたよね、、、もちろんそうなるとボートから足裏までのレスポンスは悪いわけで、、、こちら友人のブログでわかりやすく書いてあります
Voile Light Rail
溶接して作った自作スライダー

Sparkとともにこれらのバインディングがノーマルになってきましたよね、、、クリッカーで作っている人もいたような!?

さて、ハードブーツユーザーはどうなのかと言うと、主流はいくつかあります
 Voile Plate

まずはポピュラーなのはもちろんVoileのプレートバインディングですが、結構肉厚でもあります

次はMade in ColoradoのBomberですが、こちらはスノーボードレース用のバインディングを作っていたので技術は精巧で確実です、、、

Bomber sidewinder
(前作)Bomber splitboard bindings

その他にもアルペンバインディングを転用させて使用している方も多々いますけど、やはり激しい動きに耐えうるレース用は信頼出来ます
 
Voile Plate + Burton Race Bindings =こちら

Voileプレートのホールパターンには沿わない箇所はラウンドファイルで削りましょう!自分は上記すべて試した上でこちらのセットアップが一番のような気がします


こんなコラボもありですが、、、ハイバックはできれば工夫しましょう
シマノのインナーハイバック

ハイバック機能のないマウンテニアリングブーツにこれを入れてみましたが、、、うーんイマイチでしたね(残念!)

2011/02/17

Hard Boots ハードブーツ

Dynafit Dy.N.A

先日ソフトブーツについて書いたので、今度はハードブーツについて少し、、、

Low Tech Race 111g

こちらのDynafitブーツとTLTは山岳スキーレース用のセットアップで、ブーツはバックルにケブラーの細引きを使った950gという驚異の軽さと、ウォークモード62°の可動域という化け物級の最先端の代物で、TLTと足しても1kgちょいとシェル上下より軽いかも!?なんでも、ヨーロッパのレーサーはさらに改造に改造を重ね肉を削いでいくらしい、、、なんちゅう世界や、、、なお、お値段は聞かないでください(スノーボーダーのためのTLTシステムに関してはコチラをごらんくだされば幸いです)

話は逸れてしまいましたが、スノーボード黎明期はハードブーツが主流であったのは前にも述べましたが、では今一度なぜハードブーツなのか!?
  • ソフトブーツでは登攀能力が不十分かつ不安
  • 保温性に欠ける
  • 耐久性に欠ける
  • アイゼンとの相性が良いとは言えない
では、逆にハードブーツの欠点と言われている点は!?
  • 硬いのでSurfyな感じがない
  • 歩きにくい
  • パーツがいっぱいあって壊れたら面倒そう
これらを踏まえた上であえて言うとすれば、ハードブーツもいじればかなり使えますよって事でしょうか
 左)Before  右)After

まず、こちらはScarpa F1ですが、①既成のインナーをIntuitionに換えてます、②インソールもSurefootカスタムに換えています、③上部のパワーストラップを取っています、④うしろのバックルから伸びているファンキーなケーブルも取っています、⑤それに合わせ、脛のストラップを付け替えてしかも肉薄にしています、⑥タンを取ってダクトテープで補修しています
ハイバックの代替として使うにはデカすぎ!?、、、

また、F1に関して顕著な欠点は、①既成のバックル止めではなくハイバックに変わるヒールのサポートが欲しい、②保温性に欠ける、③バックルのせいでアイゼンを選ぶですが、①に関しては上の写真のようにSpark R&Dのキューブを装着してスキー/ウォークモード切り替えを行っている人もいますし、②に関しては自分なんかはオーバーブーツを被せて対処しており、③に関しては以前はサイドロックタイプのワンタッチアイゼンを使用していました

 Cho Oyu C1上部アイスフォール(約6800m付近)
Outdoor Research over boots
Petzl Sarken Sidelock

また、タホ周辺なんかにはガッチガチのハードブーツ(いわゆるATブーツ)でがんがん山へ行っているスノーボーダーもたくさんいます(自分は無理です!)

 Lowa Struktura Evo

ハードブーツを履く上で注意しているのは、①縦、横ともにフレックスがある事、②ソールがしっかりしている事、③バックルが少ない事できれば2バックル(または外せる事)、④タンが取り外せる事、⑤TLT対応である事、⑥ジャバラおよびそれに準じた機能がある事、そして⑦軽量である事などでしょうか、、、むかしのKoflachはレースタイプでしたが、増し締めが面倒でしたねぇぇぇ
Dynafit TLT5 Performance 

そんな条件にあっている今のハードブーツはScarpa F1とDynafit TLT5およびDy.N.Aでしょうか


ちなみにこちらのTLT5はつま先5mmのACTI-FLEX ZONEがあって次世代のジャバラ効果で登高もスムース!さらにクライミングサポートであるつま先のソールは単体で交換可能(上の写真では黄色のつま先部分)という事でピンホールに干渉するまえに対処できます

目減りしたクライミングサポート部

どうしてもDynafit TLTの話に行きがちですが、これらのバインディングはどうするの?!っていうのが率直な疑問だと思いますので次回に!!!

2011/02/13

Soft Boots ソフトブーツ

 K2 Sidewinder

えー、一部の方々には自分がハードブーツしか履いていないうつけ者と思われているようなので、今回はソフトブーツの話を少々、、、もちろんソフトブーツ好きですよ(笑)

上の写真は今やヴィンテージ化してると言っても過言ではない!?K2 Sidewinderですが、2001年シーズンのみで消滅してしまいました(残念!)自分も試着しかした事ないので何ともいえないんですが(覚えているのはクソ重い事ですかね)、当時のクリッカーとマッチしていてかなり革新的かつ、K2のバックカントリー路線への真剣さが窺えた逸品でありました

 SOREL
 AIRWALK

かつてハードブーツやSORELで滑っていたライダーも90年代初頭になるとフリースタイルの隆盛とともにみんなソフトブーツへ移行して行きましたが、バックカントリーに特化したブーツというのはなかなか無かったものです

SHIMANO Skyload

そんな中、日本ではSHIMANOのフラットクリッカーのSkyloadも頑張っていましたが、、、今では

 Salomon Malamute
Burton Driver X

北米ではこのBurton Driver XSalomon Malamuteが2大勢力を誇示し続けて長いこと経ちます(注意:Driver Xは2010シーズン以降もの凄く柔らかくなっているので以前のものとまったく違います!

 K2 Trinity triple BOA
Rossignol Jeremy Jones
Burton Serow
*すべて旧モデルです

フリースタイルブーツに比べ、堅く(Serowは柔らかめ)、ソールのグリップ性が優れたこれらのブーツはスプリットボードが氾濫している今現在でもSpark R&Dのバインディングとともにバックカントリーでは主軸になっているのです

 La Sportiva Spantik
Scarpa Phantom Lite

よりマウンテニアリング寄りで選べば保温性、耐久性、登攀性でこれらのブーツが優れていると言えるでしょうが、まさかのコラボを施したこんなブーツくんたちも☟

過激な改造どうなんでしょうね!?

 Made in Italy for 2011/12
DEELUXE Xavier de le Rue "Spark"

これらは来期のソフトブーツですが、見よ本気なロッカー気味な肉厚のビブラムソールを!Vibram TSAVOとVibram MutiTrekの合成で出来た本気のブーツだそうですが、偶然にもブーツのネーミングと一致する"Spark"とコラボして作ったのか!?

Grivel G10 Wide

マウテニアリングブーツ以外のこれらのブーツには正直アイゼンの相性はイマイチでしっくりこないものですが、G10 WideやBD Contactなどは幅広に作られており、まあまあのフィッティングになっています

バックカントリースノーボードにおいてソフトブーツはこれからも主流でいるだろうし、ガイドや特別な山岳環境に身を置かない限りはハードブーツでいなくともいいと思いますし、やはりソフトブーツのSurfyなフィーリングはスノーボードの原点だと思うので、一言!

ソフトブーツ最高!でもハードブーツもなまら最高!